竜巻 スーパーセルが生み出す被害
竜巻って?

近年、日本でも大きな被害が出てきた竜巻。その被害は住宅街までおよんで
しまいました。

裏町猫背

もはや人ごとでは無い竜巻。今回はそんな竜巻について調べて行きたいと思います。

竜巻とは積乱雲や積雲により発生する自然現象の1つでとても強い上昇気流の渦巻きです。

海面や地面から巻上った水滴やちり、砂などが上空の積乱雲にロウト状に繋がった形を竜巻と呼びます。

下記をご覧ください。ロート状の雲が上空の積乱雲に繋がっております。

竜巻

そして竜巻は物凄い破壊力で災害を引き起こします。

越谷市の竜巻

竜巻はどうやって出来るの?

竜巻発生とスーパーセル

竜巻の上空には必ず積乱雲が存在します。

夏の暑さなどで暖められた湿った空気が昇気流(メソサイクロン)と変わり
上空へ駆け上がります。そして上昇気流が上空の寒気などで冷やされ形成されるのが

夏の風物詩、入道雲こと乱雲です。

そして近年、竜巻にとても関係していると言われているのが巨大な積乱雲、
スーパーセルです。

スーパーセルを形成するメソサイクロンとスーパーセルから吐き出された下降気流
(冷たい空気が積乱雲の中から地上へ落ちて行きます)の境目で、
気流が何らかの原因で回転し竜巻が発生すると言われてます。

台風シーズンの9月に最も多く竜巻が発生します。

日本では平均して毎年約17個の竜巻が発生(観測)しております。
竜巻大国のアメリカは平均して約1,300個の竜巻が発生(観測)されております。

物凄い数字ですね。

しかしアメリカ大陸はとても大きいので国土当たりで計算すると日本における
竜巻の発生率はアメリカの3分1となり決して少ない数字ではなくなります。

日本にとって竜巻はとても身近な問題?と言う事ですね。


スーパーセル

情報元:産経新聞(2012年5月12日)

竜巻 強さの段階

竜巻の規模は1971年にシカゴ大学名誉教授藤田哲也氏が考案した基準で
「藤田スケール」別名「Fスケール」で表されます。

このスケールにより、竜巻の被害状況から竜巻の規模(風速)を
推定する事ができます。

Fスケールは12階級。最高級はF12の音速マッハ1(約340m/s)

ただし、自然界でF12は地球滅亡してしまますので、通常はF0〜F5までしか発生していないようです。

Fスケール

Fスケール 風速 m/s 被害状況
F0 32m 木が折れる、根の浅い気が傾く、道路標識が損傷など比較的軽微な被害
F1 33〜49m 中程度の被害。屋根が剥がれたり、移動中の車は道から押し出される。
F2 50〜69m 大きな被害。電車は脱線したり、大木も倒れる可能性が高い。また小さい物(自転車なども)ミサイルのように飛ばされる可能性があり危険。強度の弱い木造住宅は破壊される。
F3 70〜92m 重大な被害。建て付けの良い家でも屋根と壁が吹き飛ぶ。森の大半の木が根元から抜かれる。ダンプカーなどの重たい車が宙に浮いたり、空を飛んだりする。
F4 93〜116m 深刻な大災害。基礎の弱い家などは空を飛ぶ可能性がある。また車がミサイルのように空を飛ぶ
F5 117〜141m あり得ない壊滅的な被害。RCなど強固な建造物も基礎ごと吹っ飛んでしまいます。車が何百メートルも空を飛ぶ可能性も
F6 142〜169m もし発生するような事があれば、未曾有の大惨事になるでしょう。この規模の竜巻の発生率はごく稀ですがあるそうです。

風の人への被害影響

風の人への被害影響

風の建物への被害影響

風の建物への被害影響

風速30m未満でこれですからF0でも相当の被害が出そうですね。

F5クラスの竜巻はこちら
http://youtu.be/SeUymHZk9J0

竜巻から身を守る!

積乱雲

竜巻は積乱雲が上空にある事が絶対条件ですので、

  1. 急激に空が暗くなった
  2. 急激に雲が大きくなる
  3. 大粒の雹が降る
  4. ろうと状の雲のが積乱雲から地上へのびる

これらの状況に面した際は速やかにその場を離れてください!

ゲリラ豪雨、雷の気配を感じたら速やかにその場を離れてください。
ゲリラ豪雨、雷もまた積乱雲が関係しているケースがとても多いです。

悪く竜巻に遭遇してしまいましたら速やかに強固な建物への避難してください。


竜巻から身を守る

気象庁のナウキャストよりリアルタイムで竜巻情報を得る事ができます。


ナウキャスト

http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/
気象庁HP

まとめ

竜巻は未だメカニズムが解析されていないが、巨大な積乱雲(スーパーセル)によって発生する可能性が極めて高いです。特に日本では主に9月に発生する事が多いので注意が必要です。

急激に空が暗くなり、急速に巨大になった積乱雲を目視した場合は速やかに頑丈な建物へ避難してください。竜巻をはじめ、雷・ゲリラ豪雨発生の可能性が極めて高いです。