熱中症 対策マニュアル! 

熱中症にご用心

猛暑がやってくる梅雨明け。真夏を目前に熱中症と言う言葉を毎年よく耳にします。

熱中症は夏にもっとも多い身体適応障害の一つで、老若男女、屋外室外を問わず
夏場は熱中症にかかる可能性が非常に高いです。

人体にとってとても深刻で危険な障害ですので、この熱中症 対策マニュアル
予防対策!楽しい夏を手に入れましょう!

熱中症 対策マニュアル

その1 熱中症とは?

熱中症とは暑さによって屋内、屋外問わず身体適応の障害によっておこる状態の総称です。

暑さが日に日にますこの時期に多く見られる高温や多湿等が原因となって起こります。

その2 どういう環境が熱中症になりやすいの?

a.前日と比べ温度が急に上がった日
前日は涼しかったけど、今日はあっついなぁ〜と言う日がございますよね。
そういう日はご用心です。熱中症がそこまで来ております。

b. 気温は低いが多湿な日
温度がさほど高くなくても多湿であれば起こりやすいです。
理由としては汗が出にくいので体内の熱を発散出来なくなるため、温度が上がるからです。
 
c.  急激な環境変化をした場合
空調の行き届いた涼しい屋内で作業をしている人が、急に屋外に出て作業した場合に暑さに慣れていない為熱中症にかかりやすいです。

ただし、人は環境に順応していく能力がありますので、作業日程の初日から数日間は熱中症に
なりやすいですが、それ以降は発症しずらくなります。

d. 屋外での長時間にわたるスポーツor屋内で防具などの厚手のウエアーでの運動
屋外では野球、登山がもっとも熱中症にかかりやすく、屋内では剣道などの厚手の防具などを
身につけるスポーツがかかりやすいです。

e.午前中は10時頃、午後は13〜14時の梅雨明け
統計的にみて10時頃と13〜14時はもっとも熱中症にかかりやすいです。

その3 熱中症の症状は?

主にめまい、失神、頭痛 吐き気、気分が悪くなる、体温が高くなる、異常な発汗(または汗がでなくなる)

その4 熱中症の種類は4種類

熱失神
重傷度1度、意識は消失、体温は正常、発汗あり。

熱痙攣(ねつけいれん)
重症度1度、意識はあり、体温は正常、発汗あり。

熱疲労
重症度2度、意識はあるが体温は若干たかめ(~39度)、皮膚が冷たく発汗がある。

熱射病
重症度3度 意識は高度の障害、体温も40度以上、皮膚は高温で発汗がない。

その5 熱中症になりやすい人は?

a. 5歳以下の幼児 
b. 65歳以上の高齢者
c. 猫背を含めた肥満者
d. お腹を下している人(脱水傾向な人)
e. 発熱がある人
d. 睡眠不足な人

その6 対処法は?

熱中症の種類に合わせて若干異なりますが、基本的にはクールダウン、
冷却療法となります。木陰などで水分補給をしてください。

種類別の対処法としては

熱失神、熱痙攣、熱疲労は経口保水液(けいこうほすいえき)の投与、熱射病は
緊急入院で速やかに冷却療法と言われております。経口摂取が難しければ点滴を行う。

★経口補水液とは食塩とブドウ糖を混合して溶かしたものです。

For Example (具体例):
(1)オーエスワン等の経口補水液またはスポーツドリンクなどを飲ませる。
ただし、乳幼児等には経口補水塩が望ましいです。また味噌汁などが極めて効果的。
  
(2)霧吹きなどで全身に水浴びをし、気化熱によって冷やす。
霧吹きがないときは、口に水を含んで吹きかけても効果は得られます。水は冷たくなくても大丈夫。

(3)冷たい缶ジュースや氷枕などを腋の下、股などに当てて冷やす。
  
(4)木陰やクーラーの効いた場所で洋服を緩めて休む。うちわなどで体を冷やすのも効果があります。

何を問わず、速やかに病院などに連れて行く。躊躇せずに救急車を呼ぶ事が大切。人でが必要な時は、迷わず大声で助けを呼びましょう。

冷却療法をしながら速やかに救急車に連絡するのをオススメ致します。
そして対処も大切ですが、まずは熱中症にならないように次の熱中症予防を心がけましょう。

その7 熱中症予防法! 

a. 暑さに慣れる
普段から屋内冷房の設定温度を高めに設定するように心がけましょう。
また屋内屋外の運動は暑さに慣れるまで、短時間で軽めの運動にしましょう。

b. 外出の際は出来るだけ薄着(吸湿性や通気性の良い衣類)をし、直射日光はさけ、帽子、日傘をしましょう。

c. 常に温度と湿度を気にするクセをつけましょう。
湿度が低い場合でも、気温が35度以上の場合は基本屋外での全ての運動を禁止する。
また31度以上の場合は激しい運動は中止するのが必要です。学校の部活などでも注意が必要です。
体力の弱い者や暑さになれていない者などの事をコーチ、先生等が全て把握しているとは限りません。
熱中症についての知識があるとも限りませんので。運動中、具合が悪くなったらすぐにコーチ、
先生等に報告し日陰で水部補給をしてください。

d. 湿度が高い場合は、27度以上で運動を禁止、24度以上では激しい運動を中止してください。

e. 屋内外問わず気温が27度以上の場合は、直接的な体内や体表面の冷却により体の温度を下げるように心がけてください。
体内の水分・塩分が失われないように注意し、スポーツドリンクなどの摂取をするようにしてください。
喉が渇いてからではなく、渇く前に水分補給をする事を心がけてください。

体の温度を下げる方法として

(1)日射を防ぐこと 扇風機などで通風を確保する事。
また、手や顔を水でぬらしたり、低温の水のシャワーを浴びることで温度を下げる事ができます。
   
(2)扇風機などで通風を確保すること

(3)手や顔を水でぬらすこと

(4)低温の水シャワーを浴びる事

(5)屋外ではミスト(霧)などを利用して発汗さずに体温を下げるのが効果てきです。

(6)冷たいものを摂取(飲む事)

★暑い中での運動として、水泳は基本除外されます★
水中での運動中に熱中症にかかる可能性はとても低いです。ただし、適度な水分補給は取るようにしましょう。

その7 ペットでもなる熱中症!

人間だけではなく、動物も熱中症になりますので、ペットを飼われている方はこの時期には
十分に注意してください。息づかいが荒かったりしたら熱中症の初期症状の可能性も
考えられます。木陰で水分補給させ、かかりつけの医者にすぐに行きましょう。ペットの多くは
自分での体温調整が上手くできませんので早めに獣医に行く事をお勧め致します。

外出の際にはペットのために必ずエアコン設定をしてください!
温度は25~28度で湿度は50~60%くらいが目安です。

またペットの熱中症対策グッズも存在しますのでお時間あるときにご確認ください!

まとめ

暑い時は激しい運動はしないようにしましょう!どうしても作業などを
しなければならない時は首にまく冷たいマフラーや帽子を必ず
着用するように心がけましょう。また湿度が高い日は室内であっても
こまめに水分補給するのもお忘れずに!

自覚症状で熱中症と解ることはまずありませんので、少しでも体調が優れないと時には
すぐに病院に行くようにしましょう。

そして
仕事もプライベートも熱中症を予防して、楽しい夏を手にいれましょう!

裏町猫背(ウラマチネコゼ)でした。